※httpss://shadowverse-portal.com/card/103431030
バハムート降臨で新システム「エンハンス」が登場しました。その恩恵を一番受けているのはドラゴンではないかと思っています。
なぜなら、ランプドラゴンでありがちだった、序盤に手札が高コストだらけ……いわゆる事故が多発していました。しかし、エンハンス効果持ちカードであれば、低PP時は低コストカードとして使って、PPブーストができて高PPになったときには、エンハンス効果でPP相当(?)の効果でテンポを保てる。まさに序盤中盤終盤隙が無い!
……それが言いたかっただけです。
で、果たしてそんな妄想が本当なのか?ということを考えてみたいと思います。
というか、なんでいきなり日本人でてきたんでしょうね。今後も色々出てくるのでしょうか?神撃のバハムートをそんなに知らないのでなんとも言えませんが、そちらで日本人がいるのならシャドウバースでも出てくる可能性ありですね。
よく見るとこの《伊達政宗》は馬に乗っています。地味にかっこいい!
ステータス
ファンファーレ エンハンス7;+3/+3して、突進と必殺を持つ。
エンハンス効果持ちのカードです。
2コスト2/2は並、7コストの動きとしてどうなのか?
2コストで使うときは、2/2バニラです。完全に《ファイター》さんですね。2コスト2/2バニラとして見れば、今はちょっと強くないかもしれませんが、最低限度の働きはできるので悪い動きではないです。
それについては《ファイター》の記事にゆだねるとして、ここでは7コストとしての動きについて考えて見ます。
7コスト5/5突進必殺フォロワーはどうだろうか?
これくらいのコスト帯になると、それ自身が何コスト相当なのか、の計算がややこしくてやってられなくなります。
そこで、他の近そうな7コスト前後のフォロワーを適当にピックアップして比較して見ようと思います。
突進持ち代表:《氷剣の戦鬼》(ヴァンパイア)
突進
自分のターン中、相手のフォロワーへ攻撃して破壊し、このフォロワーが破壊されなかったらカードを1枚引く
必殺持ち代表:《ソウルグラインダー》(ネクロマンサー)
守護
必殺
エンハンス効果発動時の《伊達政宗》
突進
必殺
これを見てどう思うかは人それぞれだとは思いますが、こうやって横に並べて見ると、根拠は全くないのですが、体力があと1あっても良かったんじゃないかな?と思えてきます。これについては後でもちょっと触れます。
この辺りのデザインはエンハンス効果、ということで少し抑え目になっているのかもしれませんね。
実用上使用感はどうなのか?
コスト相応かどうかも大切ですが、やっぱり実際使うときに使えるかどうか、が重要ですよね。
ランプドラゴンを想定します。7PPになるまでに1回はPPブーストできたと仮定すると、《伊達政宗》が出せるのは6ターン目です。
こちらが先行の場合
こちらが先行であるなら、相手は5コストで動いた直後です。5コストで5コストフォロワーを出す代表的な動きと言えば、
ニュートラル
《歴戦の傭兵・フィーナ》、《ゴブリンマウントデーモン》
エルフ
《クリスタリアプリンセス・ティア》、《深緑の守護者》?(フィーナの方が多いか)
ロイヤル
《ロイヤルセイバー・オーレリア》、《レヴィオンセイバー・アルベール》
ウィッチ
《エンシェントアルケミスト》
ドラゴン
(該当無し?)
ネクロマンサー
《ケルベロス》
ヴァンパイア
《エリュニス》
ビショップ
《レディアンスエンジェル》、《クレリックランサー》
この辺りでしょうか。
もちろん、スペルだったり、複数枚プレイだったりするとは思いますが、とりあえずこれらのカードに対して考えます。
上で挙げたカードが進化していたとするならば、一方とれることは少ないです。せめて体力が6なら……と思いたくなりますよね。
とはいえ、相手は進化権を使ってきて盤面を取りに来たのに対してこちらは進化権を使わずに対応できることになります。要は、《エクスキューション》を使ったような状態ですね。あわよくば、攻撃力5の必殺持ちフォロワーが場に残ることにもなります。
悪くない気がしますね。
こちらが後攻の場合
相手は、6コストで動いたことになります。先ほどと同じように6コストフォロワーを出すという仮定で、動きを挙げて見たいと思います。
ニュートラル
(該当なし?)
エルフ
《フェアリービースト》、《エルフナイト・シンシア》
ロイヤル
《アルビダの号令》、《レヴィオンヴァンガード・ジェノ》
ウィッチ
《禁忌の研究者》
ドラゴン
《騎竜兵》、《ダークドラグーン・フォルテ》
ネクロマンサー
《死の祝福》
ヴァンパイア
《クイーンヴァンパイア》、《インプランサー》
ビショップ
《天空の守護者・ガルラ》
この辺りになると複雑になってきますね。フォロワーが複数出てきたりなんたりすることが多そうです。複数フォロワーが出てきて、強い動きされたときに《伊達政宗》をプレイするのはやや微妙かな、という感じです。
とはいえ、相手が1体だけ出してきた場合→《伊達政宗》、複数出してきたとき→《サラマンダーブレス》と棲み分けできる、という点では選択肢があれば強そうです。
うーん、こちらは7コストも使っているのに、一方取れない、というのがなんとなく微妙な気がしなくもないです。一方取れないのであれば、《死の舞踏》や《氷獄の呼び声》でいい訳です。あと《エクスキューション》。
二つをまとめると
決して悪くは無い、という印象です。
盤面を取る、という動きをするのなら、7コストで2枚カードを出して、片方を進化させて一方取る動きの方が強そうです。
2コストでフォロワーとしても出せる除去カードとして見るのがやっぱりおさまりがいいか
実際に使って見て、盤面を取るのに役立った、というシーンは少なかったです。実際は擬似除去スペルのような使い方が多かったです。
フォロワーでの攻撃なので、相手の「選択されない」を無視できますし、《バハムート》でもなんでも問答無用で破壊します。
書けば書くほど、《伊達政宗》は除去スペルに見えてきます。その場合、7コストは重いです。
似たような動きができるものとして、《サハクィエル》(手札に《ルシフェル》か《バハムート》があって、相手のフォロワーを破壊できることが条件ですが)がありますが、こちらの方がダントツで優秀です。
盤面にポン置きする場合であっても《ネプチューン》がいます。
こうやって考えると《伊達政宗》の強みは、2コストで使える、だけになりそうです。やっぱりエンハンスってちょっと効果が弱めに設定されていそうですね。(あたりまえか……)
まとめると、
- 進化権を温存できる動きができる(ひょっとしたら場に残るかも)
- 序盤の手札事故防止
- それ以外は7コストという重い除去
という形になりそうです。
2コストでも使えるので、序盤の事故率は減るはずです。ここに重きを置くかどうかがこの《伊達政宗》を採用するかどうかに分かれ目になりそうです。
さいごに
エンハンス持ちって、どうしても低コストで使うのがもったいなく感じて、使うのをためらっちゃいますが、こうやって考えて見ると、別に無理してエンハンス効果を使うまでもないかな、という気がしてきます。
手札が潤沢で他に強い動きができそうなのであれば、8コスト行動+2コストで《伊達政宗》という出し方をしてもいいかもですね。