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なぜ今薔薇エルフなのか?ダークネス・エボルヴで新カードが追加され、エルフの中盤の動きが強固なものになりました。いわゆるテンポエルフで使われている《クリスタリアプリンセス・ティア》や《エルフナイト・シンシア》ようなカード達です。
また、順当にいけば9ターン目フィニッシュができるという点について、やや環境が全体的に以前より遅めになっていることで、評価が改められはじめる(はず!の)カードです。
何より、絵がとてもとてもとっても良いです。
私はこのカードのプレミアムを持っているのですが、今までなかなか活かすことができず、宝の持ち腐れ状態だったところを、今の環境で見直されつつあるのでとても嬉しく思います。
何気にこのブログで取り上げるレジェンドカード第一号です。
私が好きなカードでもあるので一番手に相応しいかな、と思っています。
目次
ステータス
8コスト 進化前5/5 進化後7/7 フォロワー レジェンドレア
ファンファーレ 手札の《フェアリー》全てを、《薔薇の一撃》に変える。
薔薇の一撃とは?
このカードの最大の特徴が、ファンファーレ効果の「手札の《フェアリー》全てを、《薔薇の一撃》に変える」です。そこで気になるのが《薔薇の一撃》なのですが、《薔薇の一撃》は以下のようなカードです。
2コスト スペル レジェンドレア
相手のリーダーか相手のフォロワー1体に3ダメージ。
シンプルですね。要はコストが半分になった《デモンストライク》です。
《ローズクイーン》を出せるのが早くても8ターン目(8PP時)ですので、《薔薇の一撃》を使えるのは9ターン目以降です。つまり、1ターンで4,5枚一気に使える計算になるので、1ターンに12点や15点のダメージを相手リーダーに与えることができます。
守護を置こうがどうしようが防ぎようがないので、ある種この状態まで持っていければ勝ったも同然のとてもフィニッシュ力のあるカードです。
《ローズクイーン》の使用上の課題点
さて、そんな強い《薔薇の一撃》を生み出せる《ローズクイーン》ですが、もちろんポンと出してそのままその強さの恩恵を受ける訳ではありません。そういう上記のような状況に持っていくまでに次の2つの課題があります。
- 《ローズクイーン》を出したときに隙ができる
- 《ローズクイーン》を出すときに手札にフェアリーを溜めておかなければならない
それぞれについて考察してみます。
《ローズクイーン》を出したときに隙ができる
基本的に高コストのカードでよく使われるものは、出したときになんらかの形で盤面に干渉できるものが多いです。例えば《ファフニール》のようにAOEダメージを与えたり、《ジェネシスドラゴン》のように疾走を持っていたり、《フロントガードジェネラル》のように守護を持っていたり……
それに対してこの《ローズクイーン》は出したときには盤面になにも干渉できないので、そこに隙が生まれてしまいます。
どういうことかと言うと、多くの場合は相手の場にフォロワーが沢山ならんでいるのにそれに対して何も作用しないので、自分のリーダーに攻撃され、ライフをみすみす失って負ける、ということです。
つまり、進化権を残しておくことでこれは対処できるようになります。
《ローズクイーン》を場に出す→進化→相手フォロワーを除去
の動きですね。これはさほど弱い動きではありません。
こうなると次の問題が、「8ターン目まで進化権なんて残せねーよ!!」となります。これについては、新たにダークネス・エボルヴとして追加されたカード《クリスタリアプリンセス・ティア》が一役を買う事になります。
どういうことかというと、《クリスタリアプリンセス・ティア》は条件を満たせば一緒にでてくる《クリスタリア・イヴ》を守護を付与しながら進化させることができます。このとき進化ポイントEPは消費されません。
この《クリスタリアプリンセス・ティア》で十分なテンポを取ることができるのであれば、その分進化権を温存でき、《ローズクイーン》に繋げることができるようになります。
また、この《クリスタリア・イヴ》が守護を持っていることも重要なポイントです。守護があるということで、もしこの《クリスタリア・イヴ》が盤面に残るようなら、その後安全に《ローズクイーン》が出せる、ということになります。具体的には、
7ターン目に《フェアリー》→《フェアリー》→《クリスタリアプリンセス・ティア》とプレイし、場に《1/1》《1/1》《1/1》《6/6守護》が並びます。相手がこの守護を突破できないと、8ターン目に悠々と《ローズクイーン》が出せる、ということになります。
仮に処理されたとしても、あまった進化権を《ローズクイーン》に使って盤面に干渉することができるので、大きく不利になることはないです。進化したとの《ローズクイーン》の7/7というスタッツはサイズが大きいですので、ほとんどの場合、相打ち以上には持っていけるかと思います。
また、この《クリスタリアプリンセス・ティア》はバウンスによって使いまわされると非常にやっかいなので、ほぼ確実に相手は処理しに来ます。すなわち、その分自分のライフにダメージが飛んできにくくなるので、その点でも《ローズクイーン》を出すことに対して相性が良いといえます。ライフがかなり残っている状況であれば、《ローズクイーン》素だしで進化させなくても「ライフで受けるぜ!」戦法をやるのも全然できてしまいます。
まとめますと、《クリスタリアプリンセス・ティア》の登場で、進化権を温存しやすく、テンポも取りやすくなったので、《ローズクイーン》を出す際の隙は小さくしやすくなった、といえます。
《ローズクイーン》を出すときに手札にフェアリーを溜めておかなければならない
二つ目の課題です。実はこれはさほど問題になりません。
もちろん、沢山のフェアリーを《薔薇の一撃》に変えることができればいいかもしれませんが、そこまで必要だろうか?という点があります。
実用上は2~3枚程度あれば十分な場面が多い気がします。これについては《リノセウス》の存在が大きいです。
どういうことかというと、《リノセウス》を使うことで、
- 序盤に相手のライフを結構削っておくことができる
- 《薔薇の一撃》と一緒に使ってダメージを増やせる
という点があります。
1つ目は言わずもがなですね。
余裕があるときに、《リノセウス》で殴って回収して…を2回もやれば思ったよりライフを削れてしまいます。相手の残りライフが9とかであれば、《薔薇の一撃》は3枚あれば十分ですので、フェアリー3枚残るようにプレイします。
2つ目ですが、《薔薇の一撃》も当然ながらプレイ回数に含まれますので、《薔薇の一撃》×3回+《リノセウス》とプレイすることで、13点のダメージを出すことができます。
このように、《リノセウス》と相性がよく、そのあたりも考慮しながらプレイすると自然と必要十分量のフェアリーは自ずと確保できるのではないかと思います。
そもそも、《フェアリー》は《エンシェントエルフ》なんかで自然と回収できたり、色んなカードの効果で勝手に増えるので、状況次第ですが、2~4くらい確保するのはできるんじゃないかと思います。
相性が良さそうなカード
上でも書いてきましたが、《クリスタリアプリンセス・ティア》と《リノセウス》は抜群の相性だと思います。
それ以外だと、中盤の守りを固めながら《フェアリー》を確保できる《深緑の守護者》や手札を消費しないで中盤の盤面取りに活躍できる《太古の森神》や《森の意志》なんかも相性いいように思えます。
あとは、《フェアリー》を大量に確保できる《フェアリープリンセス》も良いかと思います。
さいごに
フレーバーテキストが、
進化前
薔薇が咲き、真紅の花びらが貴方を誘うわ…。逃れえぬ色彩の誘惑に、貴方に流れる真紅の脈動は抗えるかしら…?そこに棘があると…傷つくと知ってなお求めてしまう…悲しき人の性ね…。
進化後
無碍に咲く孤高の美しさを、全身で体現する薔薇の花…。ただ美しくありたい私たちを汚すなら容赦はしないわ…。貴方たちに…ただ在りたいがために咲く薔薇を手折ろうとする権利はないことを…思い知らせてあげる。
薔薇の一撃
綺麗な華には棘が有る。
とてもかっこいいですね。戦う乙女って感じがして良いですね。
一番最後の《薔薇の一撃》のテキストはシンプルでぐさっときますね^^;
「タダより高いものはない」
と近しいものを感じさせられます。気をつけねば!