記事タイトルだけみるとわかりにくいですね。やりたい計算として、こういうシチュエーションを想定しています。
- デッキの軸となるカードがあって、それを全力マリガンで引きたい!(例えばエイラビショップにおける《清純なる祈り・エイラ》など)
- 初期手札で2コスト3枚来ちゃったよ!
- え、この状態で全力マリガンしたら、2コスト引けなくて2パスの序盤事故になるのでは・・・?
- うおー、どうしよう!!!???
ということで、「特定のカード種(上の例でいうと2コストカード)を初期手札で3枚引いたときに、全力マリガンで3枚戻しとき、再度引いてくる確率」を求めてみました。
これがわかると、マリガン基準が定めやすくなり、デッキ構築にも役立つことになります。
計算結果
さっそく、結論です。
以下の画像が結果となります。(画像クリックで大きくなります)
※小数点2桁以降は四捨五入
横軸はデッキ投入枚数です。冒頭の例でいうと、2コストカードの投入枚数に相当します。
縦軸は、3行目以降がデッキから引いた枚数です。1ターンに1ドローという前提であれば、そのままターン数に相当します。
データの見方例
例を示します。
例えば、デッキに2コストを8枚採用しているとします。このとき、「2コストを初期手札で3枚引いてきた」という状況で、「3枚とも返す」という前提において、先攻2ターン目までにその2コストを引いてくる確率は、下記画像のように61.09%ととなります。(1ターン目に1ドロー、2ターン目に1ドローなので、引いた枚数=2のところを見る)
この結果、「6割しか引けないから4割は2パスなのか、、全力マリガンしても安定させたいから8割くらい引けるといいんだけどな・・・」と考えたとして、「じゃあ、何枚2コストを採用すればいいのか?」を考えたいと思います。
その場合、引いた枚数2の右の方を見ていくと、8割を超える値として、81.01%が見えます。これはデッキ投入枚数12枚の列なので、「2コストを12枚積んでおけば、仮に初期手札に2コストが3枚来ても、全力マリガンして、先攻2ターン目までに8割の確率で2ターン目に動ける!」と見れます。
一方、別の見方もあります
先ほどの例ですが、「そもそも初期手札に2コストが3枚くる確率ってどんなもんよ?」という疑問がわきます。
そこで、先ほどの表の薄い赤のところを見ます。(下記画像の緑の○の部分)
これは、初期手札で投入したカードを3枚引く確率を示しています。上の例で言うと、2コストを8枚投入していたとして、それが初期手札で3枚が揃う確率は、0.57%ととなっています。
ここから、「そんな低い確率に対してケアして、デッキをゆがめて2コストをふやす必要はない。これが起きた場合は2コストを残すマリガンで対応しよう!」といった形でデッキ構築とマリガン方針を検討することができます。
計算式
細かく解説しても興味ある人は少ないんじゃなかなと思うので、Excelの計算式だけスクショで載せておきます。(興味ある人はこれで推測できるんじゃなかと思われます)
計算間違いとかありましたら指摘してもらえるととても助かります。
さいごに
ROG環境は、結構引きに左右される環境のように感じています。そういう環境で勝率を高めるためには、マリガンを極めることがとても重要だと思っています。
そういう意味で、今回の計算結果が役立つことがあればと思います。
他にもこういうシチュエーションの確率を計算できていると有益なんじゃないか!?とか意見ありましたら、コメント等頂けると助かります。時間があれば計算してみます。