※httpss://shadowverse-portal.com/card/103521030
バハムート降臨で追加されたネクロマンサークラスの強力なラストワード持ちカード《よろめく不死者》。今回はこのカードについて見てみたいと思います。
ちなみに、バハムート降臨カード実装前のことですが、どんどん新カードとして発表されていくなか、この《よろめく不死者》はかなり後半での詳細判明でした。PVで登場すること事態はわかっていたので、一部では「ネクロマンサー最後の砦」と言われていたくらいです。もう記憶にないですし、元ネタがわからないのですが、ちゃんと名前があるキャラのようです。
私はこのカードがいろんな意味で謎過ぎて困っています。「不死者ってなんやねん、要はゾンビなん?」とか「よろめくってどういう形容のしかたやねん、よう思いつくな」とか「顔どこ!?そもそも顔あるん??」とか色々考えてしまいます。実際、シャドウバースで《よろめく不死者》を使うことは多いんですが、手札にあるときいつも「こいつは一体なんなんだ」と。
そして今日、私は始めて”コレ”が女性であることを知りました。
《よろめく不死者》のフレーバーテキストです。そこには「彼女」と書かれていました。驚きを隠しきれません。
あと、「彼女”達”」というところから考えると量産型生物だったんですね。
話がすごく逸れました。すみません。カードの話をします。
ステータス
2コスト 進化前1/2 進化後3/4 フォロワー ネクロマンサー シルバーレア
このフォロワーは守護を持たないフォロワーを攻撃不能。
ラストワード ランダムな相手のフォロワー1体を破壊する。
守護持ちフォロワーしか攻撃できない点について
実はこれは既に《闇の従者》を考察したときの記事で書いています。
おそらくリンクを辿るのも面倒かと思いますのでポイントだけ掻い摘んで書きます。
守護持ちフォロワーしか攻撃できないのは下記の点で使いにくい。
- 盤面に干渉しにくい
- 自壊しにくい(ラストワードを発動させにくい)
- 攻撃力低いと圧力にもならない
しかし、これらのデメリットを解消できるのであればコスト以上の働きをすることになる。具体的には、
- 盤面に干渉しにくい→相手が守護持ちを出すことを願う
- 自壊しにくい→《ウルズ》《ネクロアサシン》《ゴブリンマウントデーモン》《ソウルコンバージョン》などの自壊カードを取り入れ、発動の機会を増やす
- 攻撃力が低い→《ココ》《研磨の魔法》、《幽体化》などで攻撃力を上げれば圧力をかけられる
組み合わせ次第ではとても強そうです、ということになります。
ランダム破壊について
これについては《ネクロアサシン》で触れています。
これも掻い摘んで書くと、
- 選択不可持ちフォロワーも突破できる
- 《ネクロアサシン》+《よろめく不死者》でランダム性に対して確率を上げられる
となります。
「それぞれの効果についてはわかった。じゃあ、それらが組み合わさるとどうなるのか?」という点が《よろめく不死者》を語る上で重要になってきます。
やっていることはランダム1:1交換
そうでないときは《ゴブリン》の劣化です。
何が言いたいかというと、相手の場にフォロワーがいないときに倒されると、コストを余計に支払っている分《ゴブリン》以下となるわけです。守護のない相手フォロワーを攻撃できないので劣化《ゴブリン》とさえなってしまいます。この点が破壊されても場にフォロワーを残す《闇の従者》より劣っている点です。
それがなければ、《闇の従者》と同じく場に残りやすく、自壊コストとしても使えますし、地味に相手のリーダーに打点を与えていけます。2コストとしては十分強力な動きになります。使ってみると、かなり両極端だなと感じます。
このカードは相手を見て使い方を変える必要がある、ということになりそうです。
除去が豊富そうで後半フォロワーを展開するような相手であれば、序盤わざわざ劣化《ゴブリン》として出さず、マリガンでキープしなかったり、手札に来たときはあえて出さなかったりします。後半使えるPPが増えたタイミングで自壊カードと一緒に出して、盤面を取るような動きに使用するようにとっておきます。
除去が飛んで来なさそうな相手であったり、既に場にフォロワーがいて、フォロワーで盤面をとってくるような相手であれば、序盤から展開して相手の動きを制限できるかもしれません。……と書いてはみたものの、やっぱり序盤に出して嬉しいカードではないです(《骸の王》早期召喚を狙う場合を除く)。そういう意味では《メイドリーダー》に近しいものを感じます。
ほとんどのクラスは2コスト除去カードがあるので、ノーリスクで討ち取られるリスクが高い序盤は使いにくそうです。もし序盤がフォロワーの並べ合いになった場合は、《ウルズ》や《ネクロアサシン》で一気にテンポを取れるので、悪くはない気もしますが、それ相応のデッキの周り具合が必要になりそうです。
他のカードによる自壊アシストが必要とはいえ、後半は本当にやっかいものに化けます。《よろめく不死者》→《ウルズ》→《ソウルコンバージョン》という7コストで相手の場のフォロワー2体を除去しながら、盤面に3/3を残して2ドローするので手札収支は1枚使っただけ、という強力な動きもできます。
こんな強力な動きができる《よろめく不死者》を序盤何気なく出して、2コスト除去カードであっさり討ち取られるのは単なる2コストの1:1交換とは言えないくらい損をしているように感じます。もっと後半で、相手の場にフォロワーがいると同じ行動でも結果が大きく変わりますしね。
総じて高PP帯での運用が良さそうです。
《ネフティス》で呼ぶ場合は注意
《ネフティス》デッキには、ほぼ《冥守の戦士・カムラ》が入っていると思います。この場合、《よろめく不死者》が入っていると注意しなければなりません。
《ネフティス》の効果で《よろめく不死者》と《冥守の戦士・カムラ》が同時に出ると、どちらの効果が先に処理されるかはランダムとなります。《冥守の戦士・カムラ》→《よろめく不死者》の順で処理されると何も問題ないですが、逆だと非常にもったいないことになり得ます。
どういうことかというと、《冥守の戦士・カムラ》で回復できるはずだった相手の高攻撃力フォロワーを《よろめく不死者》が先に破壊してしまって、《冥守の戦士・カムラ》の効果を最大限活かせなくなってしまいます。
このため、《ネフティス》デッキを組む際は、《よろめく不死者》を採用するかどうかはこの点を考慮しなければなりません。
さいごに
2コストなのに序盤使いにくいカードって個人的には評価が難しいです。終盤強い低コストカードとしてみるならすごくいいんですけど、私だけかもしれませんがデッキを組む上で見るマナカーブが非常にまやかしになってしまいます笑。
「2コストがこれだけ入っているから事故りにくいだろう」と思っていて、実際2ターン目に強い2コストの動きが数字以上にできなかったりして辛い思いをすることが多いです。