※httpss://shadowverse-portal.com/card/104533010
俗に言うデ○ノートですね。効果についてはかなりネクロマンサーぽくて面白いです。言ってしまえばミニ《ネフティス》ですが、対象がネクロマンサーカードに絞られている分効果を限定させやすいです。そんな《死神の手帳》について考察してみたいと思います。
もとネタよくわからないのですが、手帳の表紙?にドクロがついていますよね。表紙が死神だから死神の手帳……なんてことはないか笑。ちゃんと死神が所有している、という意味ですよね。あるいは、死神が出てくる手帳??助詞の「の」がどうとでも取れてしまうので困ったものです。日本語むずかしい……
目次
ステータス
4コスト アミュレット ネクロマンサー ゴールドレア
カウントダウン2
自分のターン終了時、「自分のPP最大値」より低いコストのネクロマンサー・フォロワーをランダムに1枚、自分のデッキから場に出し、そのフォロワーを破壊する。
活用するには専用構築が必要
効果がかなり特殊なので、《ネフティス》のようにこのカードを最大限活用するためには専用デッキを構築する必要があります。
《ネフティス》と大きく違うのは3点です。
- 効果で持ってくるカードはネクロマンサー限定
- 持ってくるカードのコストがそのときの最大PPを参照
- 効果が2ターン継続(カウントダウン2のため)
これにより、《ネフティス》よりも効果対象を絞りやすくなり、より意図した行動を行えるようになります。この点を活かした使い方を模索したいものです。
主な使い道
さて、このカードの効果をどういう目的で使うのかですが、以下になると思います。
- ラストワード強制発動
- 墓地肥やし
- デッキ圧縮
ラストワード強制発動
1について、《ネフティス》でもそうですがわざわざこんなカードを使うのでラストワード効果を活かすのがメインの使い方になります。
ネクロマンサーの低コスト帯には、《よろめく不死者》や《闇の従者》といった強力なラストワード持ちがいるので、対象に困ることはないと思います。また、今後のカード追加次第で化けうる可能性も秘めているので今後も頭に入れておきたいです。
墓地肥やし
デッキからカードを持ってきて破壊するので、単純に墓場が増えます。破壊されなければ少なくとも2ターンは効果を発動させることができるので、持ってきたカード2枚と《死神の手帳》自身の1枚で合計3の墓地が増えます。
持ってきたカード次第ではさらに墓地が増える可能性があります。例えば《スパルトイソルジャー》や《スカルビースト》はラストワードで墓地がプラスされますし、《ボーンキマイラ》や《闇の従者》はフォロワーが新たに出てくるのでその分を考慮すれば、もっと墓地が増える機会があると言えます。
ネクロマンスは従来から使われている《死の祝福》や神々の騒嵐で追加された《魔将軍・ヘクター》のためにも早い段階から溜めたいので、4コストでプレイできる《死神の手帳》は墓場肥やしとしてはそれなりに活躍してくれます。
とはいえ、墓地を3~5くらい肥やすくらいなら他のカードを使ったほうがいい、という側面が大きいので、そのほかのメリットを受けられるかどうかが採用する理由として重要になってきます。
デッキ圧縮
デッキ圧縮に関してはそのままの意味になります。最大2枚のカードをデッキから抜くので、その後引きたいカードを引ける確率アップに寄与します。
仮に4ターン目に《死神の手帳》をプレイするとなると、先攻だと33枚がデッキ枚数になります。その後、ターン開始時の1ドローと《死神の手帳》の効果による2枚のカード破壊で、5ターン目終了時にはデッキ枚数が30枚になっています。
6ターン目開始時のドロー前、《死神の手帳》を使用したときとそうでないときのデッキ枚数は30枚と32枚になります。ここで欲しい特定のカード3枚(3枚挿しを想定)をドローできる確率は、3/30=10%と3/32=9.375%となり、「そんな微妙な差なら意味なくね?」と見えます。
がしかし、もうちょっとターンを重ねると差が大きくなってきます。例えば7ターン目までに《魔将軍・ヘクター》を引きたい!となった場合に、上の場合に加えて7ターン目開始時にもう一度ドローチャンスがあります。これを考慮して6,7ターンどちらかで3枚積みした《魔将軍・ヘクター》を引ける確率は以下のようになります。
6,7ターンどちらかで3枚積みした《魔将軍・ヘクター》を引ける確率
○5ターン目終了時にデッキ枚数が30枚だったとき(《死神の手帳》使用時)
1-27/30*26/29=19.31%
○5ターン目終了時にデッキ枚数が33枚だったとき(通常時)
1-30/33*29/32=17.61%
……思ったより微妙な差ですね。とはいえ、先ほどは10%と9.375%で0.625%の差だったものが19.31%と17.61%と1.7%の差に広がっています!100戦やったら引けるかどうかが2回弱差が付きます!
……ああ微妙。。いや、これを大きいとみるか小さいと見るかは人それぞれです笑。
ちなみにこれを8ターン目までと広げた場合、27.95%と25.59%の差。記事を書いてて思いましたが、実際は5ターン目開始時のドロー確率も若干変わっているのでそこも考慮しないといけないですね。疲れたので私はやりませんが笑、暇があったらやってみてください。
効果が2ターン持続することについて
ぱっと見て思われるのが、わざわざ4コストつかってデッキから持ってきたカードのラストワード発動させるの?微妙くない?という印象です。私もそうでした。
しかし、実際に使ったり使われてみてわかったんですが、効果が持続することに強さがあります。例えば4ターン目に《死神の手帳》をプレイしてターン終了時に《リッチ》が4/4として場に出たとします。先攻4ターン目なら相当強い動きですが、後攻だと微妙です。そんな効果です。
ですが、5ターン目を考えてみると、5PPフルになんらかの行動を行った上で、また《死神の手帳》の効果が発動するのです。これが本当に強いです。他のクラスでわりと流行りつつあるコスト踏み倒しが、ネクロがコスト踏み倒しを行う場合はこうなるというのを実現しているな、という感じがします。
デッキレシピ例
と色々考えた末、私はこういうデッキで使ったらどうだろうかと思ったのがこちらになります。(既出だったらすみません)
ネクロマンサーカードを、《闇の従者》《地獄の解放者》《死神の手帳》《魔将軍・ヘクター》に限定したニュートラルメインのデッキです。
《死神の手帳》の効果としては、7ターン目までであれば確定で《闇の従者》か《地獄の解放者》をデッキから持ってきて破壊するので、必ず《リッチ》が場に残ります。先ほども書きましたが自動的に2ターン続けて《リッチ》が出てくるので圧力は強いです。
また、ニュートラルカードを多数採用しており、《均衡の大梟》の効果が発動しやすくなっています。このカードは先攻4ターン目に5/5として立てることができると除去できる手段は限られるので相当アドを取れます。
そんな感じでスタッツの暴力で相手に処理を押し付けながら《ゴブリンプリンセス》や《歴戦の傭兵・フィーナ》で盤面を広げて《魔将軍・ヘクター》でフィニッシュするというデッキです。
《死神の手帳》を使用していれば墓場もそれなりに溜まるので《魔将軍・ヘクター》のネクロマンス効果も活かせます。
このデッキは先攻がとても強いです。《死神の手帳》や《均衡の大梟》が先攻4ターン目としてはかなり強い動きになるからです。反面、後攻が若干微妙です。3ターン目の《御言葉の天使》や《天弓の天使・リリエル》を進化して飛ばすことができる1点を有効活用してアドを取り返すことが必要になってきます。
その場合、《死神の手帳》を置いている余裕はないので少し大変です。
ちなみに8ターン目以降に《死神の手帳》を置くと、《魔将軍・ヘクター》がやってきて破壊されるという悲しい光景になる可能性があるので注意が必要です。
使っていて結構楽しいでオススメです。
さいごに
そんなこんなで《死神の手帳》について書いてきました。
本当に面白いカードですよね。物凄くネクロマンサーやっている感じがして個人的に楽しいです。最初の方でも述べましたが、このカードは今後のネクロマンサーカードの追加次第でバリエーションも出てくるので未来も楽しみなカードです。