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最近、ビショップメタで土秘術冥府ウィッチを使っているのですが、このくず鉄の練成について強いなと思うことがしばしばあったので、考察してみたいと思いました。
現在ビショップが多いですが、ビショップに有利とりやすいのが秘術ウィッチだと思います。その秘術ウィッチで必須カードとなるのが、この《くず鉄の練成》となります。
それでは、《くず鉄の練成》についてみていきたいと思います。
目次
ステータス
くず鉄の練成
1コスト アミュレット
ファンファーレ ジャンクゴーレムを出す
ジャンクゴーレム
1コスト 0/2 フォロワー
守護
ダークネス・エボルヴパックのカードです。
このカードの登場で何が変わったか
秘術ウィッチの主な動きとしては、
- 土の印を出す
- 土の印を消費して強力(?)な効果を発動させる
となります。
ですので、土の印を出すカードをまず使う必要があります。
今回の考察対象の《くず鉄の練成》は、この土の印を出すカードになります。
このカードの登場によって何が変わったかを見る前に、これまでの土の印を出すカードについて、まずは見ていきたいと思います。
スタンダードパックの土の印を出すカード
ダークネス・エボルヴ登場以前で土の印を出すカードは、《実験開始》《クラフトウォーロック》《雄大なる教え》《錬金術の代償》《初級錬金実験》《錬金工房》となります。
実は、これらのカードはコスト不相応の効果となっており、使った時にどうしても隙ができます。
例えば、
《実験開始》は、場に土の印を置くだけ。何に対しても干渉しないので対戦相手からすると「ふーん」と眺められるだけです。
《クラフトウォーロック》は2コスト2/1フォロワーは1コストフォロワーに討ち取られやすくやや弱い。
《雄大なる教え》は、2コストで1ドロー。1ドロー自体は1コストあるかないか程度の効果。《知恵の光》なんかと比べればわかりやすいかと思います。
《錬金術の代償》は、3コストで体力2以下のフォロワーを消滅できますが、2コストで体力3以下を消滅できる漆黒の法典の劣化コスパ。
《初級錬金実験》は、3コストで2/2の《クレイゴーレム》召喚。2コスト相当の効果といえます。
《錬金工房》は3/3守護の《ガーディアンゴーレム》を召喚。これはややきわどいところですが、4コスト3/4守護の《ミラージュディフェンサー》がいることを考えれば相対的にコスパ悪いことになります。
このように、土の印を出すカードは効果に対してコスパが悪いです。
それだけ、土の印という存在に価値がある、というデザインなのでしょうね。
まとめると、このスタンダードパック環境の土の印は、盤面に関与するコスパが悪いということになります。
つまり、テンポロスになり、相手に隙をみせることになります。
このテンポロスが、秘術の効果で挽回できるのであればいいのですが、現実は非情でした。
そもそも秘術効果は土の印がないと発動できないし、土の印は秘術効果持ちカードがないと輝きません。特に土の印だけが固まった時は悲惨で、場が土の印に埋め尽くされ、行動がかなり限定されることになってしまいます。つまり、他のデッキに比べて事故りやすく、安定性に欠けるデッキコンセプトでした。
ここからが本題です
この背景をふまえて《くず鉄の練成》を見ていきます。カードの効果を端的に書くと、
「コスト1で0/2守護を出す。」
です。あと、ついでに場に土の印が残ります。
まず、コスパを見てみましょう
1コストで0/2守護を出しています。なんともいえませんが、これは1コストで妥当な気がします。1コスト1/1守護の《ブレイブフェアリー》がいるので。あと、スタッツと守護という点でみんな大好き《ベルエンジェル》と同じです。こちらはラストワード1ドローがない分やっぱり1コストで妥当な気がします。
この妥当なコスパ設定は、上記したスタンダードパックの土の印カード達と異なり、土の印に対して見直しがされているように感じます。
《ジャンクゴーレム》0/2守護が場にでることについて
0/2の守護についてですが、これは主に《ベルエンジェル》を考察したときに色々書きましたので、少し省略します。
《ベルエンジェル》の考察を行ったときにこう書きました。
0/2守護は相手のフォロワーを除去できません。ですので、序盤は盤面アドをとられる一方となり、不利だといえる。
と。
しかし、それは《ベルエンジェル》が2コストである、という点が大きいです。
2コスト2/2についての考察にも述べましたが、やはり、2ターン目は2/2フォロワーを立てたいところです。このタイミングでのテンポロスはかなり大きいように思えます。
一方、《くず鉄の練成》は、1コストですので、1ターン目にプレイできます。
2ターン目は好きに動けるので、2/2フォロワーを立てることができます。
そもそも、1ターン目から動く、ということはなかなかなく、1ターン目に動けて強い動きは1/2フォロワーを立てるか、1/1疾走の《クイックブレーダー》をプレイするか、になりますが、それらに対して1ターン目に0/2守護を立てる、というのは十分解答として成立します。
1/2や1/1フォロワーの攻撃を2ターンにわたって2回耐えることができます。
これはつまり、秘術系のテンポロスが生じやすい、という状況に対して可能な限り有利をとられにくくしていることになります。
とはいえ、《ベルエンジェル》の考察記事をもとに上でも言っていたように、2ターン目で単に《くず鉄の練成》だけをプレイするのは弱い行動だといわざるを得ません。残りの1PPでエンジェルスナイプ等で相手フォロワーを討ち取ったりできればとても強いですが。
2ターン目に《くず鉄の練成》を引いて来て、手札の《ルーキーアルケミスト》とどちらを出そう、となる場面があるかと思います。
こういう場面では、もちろん盤面や他の手札状況、デッキコンセプトにも依りますが《ルーキーアルケミスト》で良い様に思えます。
このターンに《くず鉄の練成》だけをプレイして次のターンに《ルーキーアルケミスト》をプレイすると、常にPPを1あまらせた状態になります。そして盤面もやや貧弱で、《ガーディアンの練成》を使えるのは4ターン目となります。
ここのプレイ順番を逆にして、秘術効果は発動しませんが、2ターン目に《ルーキーアルケミスト》、3ターン目に《くず鉄の練成》+2コスト相当の動き、として、4ターン目に《デュアルウィッチ・レミラミ》やもう一枚の《ルーキーアルケミスト》+《ガーディアンの練成》と動いたほうが、コスト相応に動けて良いと思います。
さて、終盤を考えてみると、ベルエンジェルの考察記事でも書きましたが、終盤は低コストの守護が立つだけで強いです。特にこのカードは1コストで守護を立てれるので、一気にリーサル回避がしやすくなり、かつ盤面の他のフォロワーをしっかり護ることができます。
非常に強いです。
とはいえ、秘術ウィッチだと《ガーディアンゴーレム》だらけになるのでいずれにせよ、といった感じですけれどね^^;
このように、このカードの登場で秘術ウィッチのテンポロスが大幅に改善され、秘術効果発動までの安定感がぐっと高まりました。
注意点およびその他の運用法
確かに強いですが、1枚で盤面を2つ使用してしまう点は注意が必要です。
うっかりすると、本来出したかったフォロワーが出せなくなったりします笑
また、1枚で2枚のカードが消費されるので、墓地を増やしやすくなり、《冥府への道》が発動しやすくなります。
さらに、《虹の輝き》で《くず鉄の練成》を手札に戻してもう一度使用することで、《ジャンクゴーレム》を量産でき、ライフを護ることができます。
結構、運用の幅が広いですね。
さいごに
《くず鉄の練成》および《ジャンクゴーレム》について考察してみました。
個人的に使っていて、とても使いやすく、相手に使われてもやっかいなカードです。
1コストで使えるので、先攻5ターン目に《くず鉄の練成》→《デュアルウィッチ・レミラミ》進化という動きができるのも良いですね。
冒頭にも書きました、秘術ウィッチはビショップに対して有利がとりやすく、特に《くず鉄の練成》は疾走向けのガードとして使えるので、使い勝手は抜群です。
完全に私の趣味になってしまいますが、プレミアムの《ジャンクゴーレム》がとてもかっこよくて好きです。