毎環境ごとに振り返り記事を書いており定例となっていますが、今回も書きたいと思います。
あとあと「あの環境って何が流行ってたっけ?」となることがあるので、そういう意味でも記録に残すことはいいのかなと思っています。
目次
実装直後!期待のヴァンパイア!だがしかし……
事前評価でやばいやばいと言われていたヴァンパイアがまず使用率が高かったように思えます。なんといっても、《バフォメット》によるサーチからの《メイルストロームサーペント》が並ぶ、という動きは強そう以外のなにものでもないですからね。
しかし、期待とは裏腹に一瞬で誰も使わなくなりました。
同じように期待度が高く、使用率も高かったドラゴンに対して《バフォメット》サーチなんかしている余裕なんて無かったのです。仮に《メイルストロームサーペント》を展開できたとしたも待っているのは《バハムート》。なす術なしでした。
その後ドラゴン対抗策になるネクロも増え始め(一日とかというくらいの短期だが)、ネクロにも戦いにくいたいうことで、ほんの数日でメイルストロームヴァンパイアは姿を消すことになります。
しかし、《メイルストロームサーペント》じゃなくて《カオスシップ》メインにしたほうがよくないか?ということで、疾走復讐ヴァンパイアは環境前半はひそかに使用されていました。
あとは、《アザゼル》《デモンコマンダーラウラ》を使ったOTKヴァンパイアという面白いデッキも誕生していました。
圧倒的王者ランプドラゴン
事前からヴァンパイアに並んで期待されていたのがランプドラゴンでした。《水竜神の巫女》や《ラハブ》、《ライトニングブラスト》あたりが追加された影響が期待通りに働いていました。
標準的なスタッツを持ちながら、PPブーストができ、さらには回復もできるという《水竜神の巫女》は他のクラスからすると重くて仕方がありません。
《ラハブ》については、従来の2ターン目《竜の託宣》打つけど3ターン目4PPで強い動きがあまりない……という状態にぴったりはまるというランプドラゴンが渇望していたカード。
全てを無に帰す《ライトニングブラスト》は言うまでもありません。
そして何においても《風読みの少年・ゼル》によるフィニッシュ力が半端なく強く、9PPになったら《サハクィエル》→《バハムート》→《風読みの少年・ゼル》進化→《バハムート》疾走で13点パンチに怯えなければならない状況でした。
あ、あと《ウロボロス》もいましたね。
そんな対応力が優秀で、強力なフィニッシュカードのあるドラゴンはコントロール戦術に蓋をしながら、さらには序盤のテンポロスも十分カバーできる強力なクラスとなりました。
このランプドラゴンが神々の騒嵐環境を通して、代表的なデッキであることは間違いありません。
ドラゴンとの双璧を為すネクロマンサー
人によって見方は違うかもしれませんが、私は環境の主体はドラゴンでそれにネクロが従のようなイメージがあります。
ということで、そんな強力なランプドラゴンに比較的対抗できたのがネクロマンサーでした。
ネクロマンサーは《魔将軍・ヘクター》というなんでもできるカードを得ました。このカードは発表当初、強いような微妙なようなという扱いでした。というのも、従来のネクロの使用感から墓地を溜めるのがしんどいだろうという見方があったからです。
しかし、そんな《魔将軍・ヘクター》を活躍させられたのは、《骨の貴公子》の存在が大きかったといえます。
《骨の貴公子》によって圧倒的場もち力を得ることができたので、ドラゴンを含め、ほとんどのクラスが除去が追いつかない状態になっていました。
……厳密には、除去するためにネクロ対策に寄せるとドラゴンがどうしようもなくなる、というジレンマに陥る状況でした。。つらい。。
そんなネクロマンサーはランプドラゴンに対して、ライフを詰める手段が豊富で相手が対応に回っている間にライフを削りきることができていました。
忘れてはいけないのが、《破魂の少女》や《オルトロス》、《ゾンビパーティ》といった強力カードも大活躍でしたね。そして、《シャドウリーパー》があまりにも凶悪で存在感が大きかったのも印象的です。
あと地味に《死神の手帳》ネクロも話題になりました。スタッツの暴力ができるので普通に強いんですよね。
ということで、環境はしばらくネクロマンサーとドラゴンに2強時代へと入ります。
ドラゴンとネクロマンサーの対策がしたい?ならば私だ!ビショップの台頭
環境が膠着してしまっていた状態で、JCGか何かで結果を出した《ダークジャンヌ》入りのイージスビショップが出てきました。
《ダークジャンヌ》がいることでネクロに強く出れるようになっていること、《ヘヴンリーイージス》でドラゴンに対して長期戦で強いこと、という2つの利点を併せ持ったデッキが見いだされました。
理にかなっているので、大会等で見かけることがしばしばありましたが、やっぱりドラゴン・ネクロの2強を揺るがすほどではありませんでした。
その他のクラスはどうだったか?
ロイヤル
ロイヤルは、《円卓の騎士・ガウェイン》がとても期待されていました。残念ながらアップデート直後は使用できず、使用できたのはしばらくしてからでした。
期待が強かった分、想像以上に使いにくいことがわかって落胆した声も大きかったように思えます。
そんなこんなで、ドラゴンに対して除去が追いつかれる、ネクロのほうが展開力ががある、という悲しい現実を突きつけられ、密かに最弱クラス候補と言われるまで落ちていきました。
絶対王者だったミッドレンジロイヤルの影はもうそこにはなかったのです。。
エルフ
エルフについては、ずっと無難な位置にいたなという印象です。
従来デッキから大きく変わることはなく、付け足しですんなり使用されていい位置にいたかなと思います。
ウィッチ
《魔法剣》超越デッキで超越リーサルターンが短くなりました。
ただし、前述にように環境的に除去が追いつかないようになってしまったので、超越デッキとしての立ち位置自体は微妙なところで落ち着いていました。とはいえ、超越デッキ自体は一定数のファンがいるのでたまに見かけることがありましたが。
秘術ウィッチに関してはかなり強化されたと言ってもいいでしょう。《魔道の巨兵》がとても期待されていましたが、あっさり除去されてしまうことが多く、思ったよりも活躍しないのが現実でした。
秘術ウィッチはもうあと一歩踏み込める何かがあるとすごく良くなるところまで来た気はするんですけどね。私自身秘術ウィッチは好きなデッキタイプなので今後に期待しています。
やっと来たか、ドラゴンネクロカードのナーフ
そんなこんなで2ヶ月ほどドラゴンとネクロマンサーの2強環境が続いていたところで、ようやくナーフされることが発表されました。
ナーフ対象は、《風読みの少年・ゼル》、《ライトニングブラスト》、《骨の貴公子》でした。
長い冷戦時代をすごして来たユーザにとって、このナーフでどう変わるんだろうと期待感は大きかったです。
ナーフ後の覇者ヴァンパイア!だがしかし……
とうことで、ナーフ後覇権をとったのはヴァンパイアでした。
私自身ナーフ前から比較的ヴァンパイアばかりつかっていたのですが、普通に強かったです。ぶんまわると誰も為す術ない理不尽さを押し付けることができます。
そんなヴァンパイアはやっぱり強力だったようで、ドラゴンネクロのナーフ後は注目され使用者が一気に増えました。
ただし、それは短い命であったのだ……
やっぱりネクロドラゴン
ナーフはされたものの、自力が上げられたネクロドラゴンはデッキパワー自体は強力のままでした。ドラゴンに関しては、環境に合わせてデッキの形が疾走寄りに形を変えていき、ネクロマンサーは比較的ナーフ前と同じような形で環境に居座り続けました。
《ライトニングブラスト》のナーフによって、《ネフティス》ネクロも以前に増して使用されるようになりました。中盤の弱さは《死神の手帳》によってカバーされているのでデッキパワーは高かったです。とはいえ、やはり《魔将軍・ヘクター》を中心としたデッキの方が多いように感じます。
そして2度目のナーフ
ワンダーランドドリームズの追加を前日に控えた本日、なぜかナーフが発表されました。
ここで、公式の集計結果や見解が見れますが、ドラゴンネクロの勝率と使用率がやっぱり頭抜けていたことにびっくりさせられました。
ちなみにナーフされるのは、《シャドウリーパー》(2コスト→3コスト)と《力比べ》(フォロワーを除去しきらない限りリーダーを攻撃できない→場の全フォロワーに守護を持たせる)のようです。《シャドウリーパー》についてはようやくか、といったところです。
勝率や使用率のデータからしても神々の騒乱環境は全体を通してネクロマンサーとドラゴンの2強を貫いた時代だったといっても過言ではないでしょうか。
次のワンダーランドドリームズはどうなることやら……楽しみです。